これ、どう思います?
31日未明、愛知県岡崎市のコンビニエンスストアで、
刃物を持った男がアルバイト店員の男性1人を人質にして立てこもり、
およそ5時間後に警察が店に突入して、男性を救出した事件。
容疑者は「自分の人生を悲観して何か大きなことをやってやろうと思った」と供述。
容疑者は立てこもっている間、人質の男性店員に「死ぬのは怖くない」と言いながら、
持っていた包丁で自分の左腕を切りつけた。
動機としては、容疑者は、数年前に仕事を辞めて以来無職で、
「働いていないことや酒を大量に飲むことを家族から責められ、不満がたまっていた」
ばっさり切り捨てることは、誰でもできる
確かにどんな事情があれ、人質を取り、事件を起こすのは100%悪い事だと思います。
それを、「バカなやつ」「アホじゃない!?」「恥ずかしい」
「でっかい事がコンビニ立てこもりとは小さすぎるww」
などと、行為自体を嘲笑したり、蔑んだり、ばっさり切り捨てることは、
誰にでもできます。
でも、いちカウンセラーの私にとっては、
そのまま他人事のように、ばっさり切り捨てる気にはとてもなれないのです。
考える必要があるのは犯罪を起こした現象ではなく、その理由でもなく、
その理由・行動を起こすようになった認知(考え方)だと思うからです。
そして、背後関係はまったく違いますが、似たような境遇にいたこともあるので、
心情的にはなおさら理解・同情ができます。
私の場合は、自分の「内」の方向に向きましたが、
容疑者の場合は、自分の「外」の方向に極端に向いてしまった。
ただ、それだけの違いで、根本となるところは同じに思えるからです。
カウンセラーの立場として
なので、私は容疑者に対しては、嘲笑したり、蔑んだ気持ちではなく、
ただ「残念だ」という気持ちがあります。
何が残念かと言うと、容疑者が自分に置かれた立場・状況・心情を、
「カウンセラー」に相談できたらと思うからです。
周りからも、家族からも、「ああすればいいのに」「こうしなきゃダメ」など言われ続けて、
「どんな気持ちを抱いているのか」「なぜそういう考えになるのか」を、
聴いてもらう機会、話す機会がなかった。
だから、どこにも行き場を失って、感情を爆発せざるを得なかった。
一度でも認知行動療法カウンセリングを受けていれば、
最悪の行動は避けられたと思うので、残念なのです。
認知(考え方)が変われば、感情が変わる。
感情が変われば、行動が変わる。
何か上手くいかないとき、誰もわかってくれないと思うとき、
自分自身が嫌いなとき、今後どうすればいいとか悩んでいるとき。
ぜひ、一度、認知行動療法のカウンセラーにご相談していただければ、
その後の人生の行動も、心も、身体も変わっていきます。