やっぱりオレは、
そのひとのやさしさ、
ひとのあたたかい世界を、
撮りたい魅せたいんだと思った。
足掛け7ヶ月に及んだMovie作り。
シナリオ、絵コンテ、音楽、
完全フリーハンドでやらせてもらって、
それはそれでさまざまな重圧との、
闘いだった気がする(いい意味でね)
伝えたいことは何なのか?
大事にしているものは?
講座で伝えているエッセンスは?
代表やみんなの仲間の想いは?
そしてオレ自身の想いは?
じぶんの過去、今、未来を、
改めて掘り下げて見つめ直して、
情熱や原点を振り返る旅でもあった。
今回のMovieのコンセプトは、
「応援歌」
じぶんにも、仲間にも、
相手にも、周りにも、
心の奥まで届いて欲しい、
「応援歌」
ホントね、完成した時は、
マジ号泣。
何回見てもウルっとくる。
じぶんで作ってるのにね(笑)
いや、じぶんで作ってるからこそ、
なのかもしれない。
「今のオレ」だけを、
知って見て関わってくれてる人は、
なかなか信じてもらえないんだけど、
かつて30代の頃のほとんどは、暗黒時代。
ストレスで会社行けなくなって、
うつ・ひきこもりで計5年間、
まともな社会生活ができなかった。
仕事も家族も財産も、
きれいさっぱりなくなって、
人生そのものが過酷で残酷に思えた。
実際死にかけたことも何回かある。
そんな時に出会ったのが、
映画「パッチ・アダムス」
世の中こういうことがあるんだ。
こういう生き方もあるんだ。
絶望の中で、ひとすじの希望の光を見た。
その後、じぶんのすべてを変えようと、
身体を変えるために整体、
メンタル考え方を変えるための心理学、
脳科学、セロトニン、睡眠のこと、
癒しの技法タッピングタッチも学んだ。
そして、じぶんの経験を伝えたくて、
役に立ってもらいたくて、
ひとり活動をはじめた。
それからしばらくして、
パッチ直系のボランティア団体、
クラウンワンジャパンを知った。
オレもパッチと同じようなことをしたい!
それで、約2年前に仲間に加わって、
今に至る。
その過程で、カメラにも、
Movie作りにも出会った。
最初はね、結構、正直、
しんどかったこともある。
じぶんには大したことができない。
率先して先頭に立つのは苦手。
じぶんには何ができるんだろう?
そう考える自分が嫌になったことも、
度々あった。
相手を喜ばせることが、
何もできることがないと思ってた。
そうじゃないって、教わってたはずなのに。
だから、しばらく、
クラウンから離れたこともある。
でも、ひさびさに仲間と会って、
いろんな話をして聞いてるうちに、
じぶんで上げすぎてたハードルを、
下げることができた。
別にパフォーマンスができなくてもいい。
技術が完璧じゃなくてもいい。
相手が喜んでくれること、
楽しんでくれること、
笑顔になってくれること、
ホッとしてもらえること、
安心してもらえること、
じぶんにできること、やれることを、
できる範囲でやればいいんだ。
相手を想い、
そっと寄り添うだけでもいい。
そばにいるだけでもいい。
生きているだけでもいい。
そんな優しい、癒せる空間を、
ほんのひととき、一瞬でも作りたい。
それが、オレのすべての活動の原点。
…また、涙腺が緩んできた。
カメラも同じ。
ただ綺麗を撮りたいんじゃない。
目に見える美しさだけを撮りたいんじゃない。
そのひとが本来持っている、
あたたかさ、やさしさ、
そういう世界を撮ってるんだ。
そして、じぶんの写った姿を見て、
何かを感じて、何かを想って、
思い出して、新しく発見して、
「ない」ところや欠点じゃなくて、
「ある」ところ、長所やいいところを、
たっくさん見つけてもらいたい。
じぶんでじぶんを癒せる写真。
今までと違う生き方の、
第一歩を踏み出すための写真。
新しいじぶんの世界を見せる写真。
そういうのをオレは撮りたいし、
撮っているんだ。
Movieもおんなじ。
これまでもこれからも、
クラウンを続けていくし、
カメラも続けていくし、
Movieを作り続けていく。
世界は、そう捨てたもんじゃない。
あったかい世界を広げるために、
今日も明日もオレは活動する。
なんか本当に、
今日もいい日です(笑)
みんなありがとう^^
赤鼻カメラマン
クラウンフォトグラファー
【佐浦あつし】