じぶんがじぶんに惚れる、
そんな一枚を撮っている…
オレがシャッターを押す、
タイミングは独特らしい。
カメラやっているひとに、
特に言われることが多い。
オレ自身は全く自覚がないんだが、
一般的な場面で押さなかったり、
ワンテンポ…いやスリーテンポ以上、
ズレることもあるらしい(笑)
たぶん、オレの撮りたいと思う、
その感性が独特なんだろう。
優しいまなざし、可笑しい時、
古い記憶を巡らせている、
ふと真顔になったり、
何も考えずボーっとしてたり…
意識が無意識に変わる時や、
逆に無意識の状態から、
現実の「今ここ」に戻ってくる、
その瞬間に見せる(現れる)表情が、
オレはいちばん美しいと感じる。
そういう瞬間の表情って、
絶対じぶんで見ることができない、
他人に撮られることで初めて、
見たり知ることができる。
だから、そのタイミングを狙って、
オレは写している。
躍動する生命力の輝き、
あるいは静かな佇まいの中でも、
存在感ある自然な表情や姿勢…
オレは「人間」を撮っている。