先日、遺産分割協議に出席するために、
母の実家がある福島の郡山まで行ってきた。
7年前に母が他界しているが、
母方の祖父と祖母もつい先日に他界。
母の兄妹で叔父が1人いて、
葬儀の喪主をつとめた。
その後の事は、全部叔父が仕切っていて、
オレらは全く関係ないと思っていた。
しかし完全に失念していたのだが、
母が亡くなっていることで、
代襲相続でオレに権利が回ってきた。
叔父の顧問税理士立会いの下、財産と債務の説明がされ、
分割案について叔父が私案を述べる。
「どう思う?これでいいか?」と水を向けられたが、
正直とまどった。
そもそも、オレは母の息子というだけで、
郡山で生まれ育ってきた訳でもなく、
祖父と祖母の面倒を見てきた訳でもない。
端っから叔父さんに全部任せるつもりでいたので、
「叔父さんがそれでいいなら賛成します」だけ言った。
その後は、一切口を開かなかったので、
TVの2時間ドラマの様な修羅場になることもなく、
粛々と収まるところに収まり、幕を閉じた。
結局、交通費程度を頂くことになったのだが、
人の生涯の痕跡は、こんな風に評価と始末をされるんだと、
しみじみ思った。
まあ、オレもいつかは、そっち側にまわる日が必ず来る。
誰かに分けられる様な不動産や現物は残らないと思うが、
代わりに、「アイツは、いい友人関係をたくさん遺した」
と言われるような人生でありたいと思った。
あなたは、生涯を終えるまでに、
何を残したいですか?