15.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた4

断薬生活4日目

「死んだほうがいい」と思えるほどの断薬生活。
4日目を迎えた。

 

困った。ほとほと困った。
今日は出勤日だ。

 

実は、離婚騒動のすったもんだ以降、
社会復帰していた。

 

書類選考で門前払いを食らい続け、
こぎつけた面接でも、「お祈りメール」ばかり。

 

延べ100社近く断られた末に、
地元の中規模の病院に、

 

アルバイトの看護助手(介護職)として、
ようやく拾われた。

 

今までの経験とは、全く畑違いだったが、
さまざまな恩返しをしたいと思っていたし、

 

「その当時」は福祉業界に
骨をうずめるつもりでもいた。

 

社会復帰の第一歩を踏み出せただけでも、
御の字である。

 

今までの経歴は、包み隠さず話していたが、
さすがに強制断薬中のことは、伝えていない。

 

でも、しょうがない。
なるようになるしかないと思い、
腹を括って出勤した。

 

これはこれで、しんどい。

 

食事介助中だろうが、排泄介助中だろうが、
こちらの状況にお構いなく、
禁断症状は襲ってくる。

 

白衣の下に脂汗と冷や汗を流しながら、
悟られないように、気力だけで耐える。

 

どうしても耐え切れずに危なくなった時は、
ひとこと言って、トイレに駆け込み、
一瞬だけ中の衝動を解放する。

 

つつがなく勤務を終え、ウチに帰った瞬間、
電池が切れたように倒れこむ。
そんな毎日に繰り返しだった。

 

 

断薬生活1ヶ月後

30分おきに襲ってきた禁断症状も、
2週間も経つと、2~3時間間隔くらいに、
頻度が減ってきた。

 

1ヶ月経った頃には、
1日に4回くらいに収まっていた。

 

しかも、身体が「それ」に慣れてきたせいか、
「それ」が来るタイミングや予兆を、
察知できるようになっていた。

 

「あ、そろそろ来るな…」
超鋭敏に研ぎ澄まされた身体感覚が、
その兆候をつかむ。

 

「来る」のがわかれば、
受け入れ準備も容易。

 

また、間隔が長くなったのに反比例して、
来る衝動の山の大きさも、小さくなっていった。

 

身体に耐性がついたのか、
脳の暴走が収縮されてきたのか、

 

もっぱら不安感と動悸の高まりが、
主な症状になっていった。

 

人間、「悪くなること」には敏感で、
よく覚えていることが多いけど、

 

「良くなる」過程のことは、
意外なほどよくわからない。

 

いつのまにか解消してましたとか、
なくなっているのに気がつきましたとか、
かなり鈍感。

 

なんだかんだで、半年経った頃には、
「そういえば、出なくなったな」
という状態だった。

 

 

勝手に止めてはいけません(笑)

こんな感じで、抗うつ薬(SSRI)を
勝手に止めた一部始終を振り返ってきたけど、
改めて「よく生きていたな」というのが実感。

 

知識もなく勇気を通り越して無謀の勢いだけで、
結果「何事もなく復活できた」。
ある意味、「運が良かった」のだろう。

もし、今、同じ状況だとしたら、
同じことは二度とする勇気はない。

 

仮に、似たような境遇の方がいたとしても、
勝手に薬を止めさせるようなことは、させません。

 

徐々に、少しずつ、薬の少ない状況に慣れさせて、
最終的にサヨナラするのが望ましい。

 

命知らずのチャレンジャーは、
私ひとりだけで十分です(笑)

 

あなたも、無謀なチャレンジはしないように願います。

「健康コラム」
1.ストレスとは?
2.ストレスの良し悪し
3.ストレスの「見える化」
4.ストレスの種類
5.ストレスが伝わる経路
6.セロトニン神経の役割
7.セロトニン神経の習性
8.「抗うつ薬」は怖いのか?
9.セロトニン神経の活性方法(太陽)
10.セロトニン神経の活性方法(リズム運動)
11.セロトニン神経の活性方法(グルーミング)
12.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた1
13.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた2
14.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた3
15.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた4 ←★いまココ

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