▼目次
1.ストレスとは?
あなたは、ストレス(Stress)ときいて、
何を思い浮かべますか?
「いやあ、今度の上司とウマが合わなくて、ストレスだわあ…」
「この仕事、細かい注意点が多すぎて、すごいストレス…」
「いつも乗車率180%の満員電車に乗る通勤地獄。会社に着くまでにストレスでぐったり…」
「ねえ、ストレス解消にカラオケ付き合ってよ!」
こんな言葉を聞いたり、口にしたりしていますよね。
では、「ストレス」とは正確に言うと、どういうもの何でしょうか?
改めて調べてみますと、
ストレスとは、辞書上の表現では、
1.精神緊張・心労・苦痛・寒冷・感染など、ごく普通に見られる刺激が原因で引き起こされる生体機能の変化。
2.物体に加えられる圧力
3.外的圧力に対する、弾性体内部の反発力
とあります。(三省堂大辞林より引用)
そして、1936年にカナダの生理・病理学者セリエが発表した
「ストレス学説」には、こうあります。
ストレッサーと呼ぶ、生体に有害な影響を及ぼす要因にさらされたとき、
副腎皮質ホルモンの分泌が増加し(警告反応)、
次いで、全身の防衛反応が起こり、抵抗力の増大した状態が維持され(抵抗期)、
しかし、後にはこの状態が失われ(疲憊(ひはい)期)、病気になるという説
とあります。(小学館大辞泉より引用)
もう少しわかりやすく言うと、
ここにひとつの膨らんだ風船があったとします。
その風船のどこかが圧力で押されて凹んだとします。
その外から刺激を受けている凹んでいる状態が、
「ストレスがかかっている」と表現します。
2.精神的な圧力、緊張感=ストレス
一言で表現するなら、
あなたが「嫌」だと思うこと、感じることが、
すべてストレスなのです。
例えば、
「夏は暑くて汗だくなるから嫌だ」
「頻繁に飛行機が頭上を飛んで騒々しいから嫌だ」
「毎日、仕事が忙しくて、残業が多くて嫌だ」
「タバコの煙を嗅ぐと臭くてたまらないから嫌だ」
「春は花粉症でくしゃみと鼻水が止まらなくなるから嫌だ」
「ランニングはぐったり疲れるから嫌だ」
「セロリと大葉はニオイがきついから嫌だ」
「5時間以下しか睡眠時間が確保できないのは嫌だ」
「早起きは超苦手だから嫌だ」
「転職は新しい環境に馴染むのにしんどいから、8回目は勘弁」
「学生生活は、いじめられることが多かったから嫌だった」
「離婚はものすごい労力を費やされるから、もうたくさん」
「パワハラ上司ばかりだったから、会社勤めはもうムリ」
「2回もリバウンドして、家族も財産も仕事も何もかもなくなるから、うつは嫌だ」
「うつの時は、将来に対する不安、先の見えない恐怖が絶え間なく襲ってくるから嫌だ」
(これらは、私の【ストレス・嫌だ】の実話集です…笑)
などなど、あなたを不快のするものすべてが、
「ストレス」なのです。
ある人にとっては、サラッと口に出して受け流せる人もいれば、
あなたやかつての私みたいに、ずっしりと過度に受け止めすぎて、
それが原因で、精神的や身体的な不調を起こしてしまうのも、
「ストレス」のなせる業なのです。
3.個人差がある
各々が捉える、それぞれのストレス。
当然、その刺激が起こすストレスの感じ方や、
そのストレスに対する強い・弱い・耐えられる・耐えられないなど、
適応力には個人差があります。
例えば、私は、クワガタやアリやダンゴムシ(ゴキさえも…)などの虫は、
まったくストレスには感じないけど、
私の相方は、その姿を見るだけも、
悲鳴を上げて逃げ回るほどのストレスに感じる。
つまり、ストレスの問題は、
共通の一般論というものは存在しなくて、
各個人の問題として捉えるのが自然なのです。
「健康コラム」
1.ストレスとは? ←★いまココ
3.ストレスの「見える化」
4.ストレスの種類
5.ストレスが伝わる経路
6.セロトニン神経の役割
7.セロトニン神経の習性
8.「抗うつ薬」は怖いのか?
9.セロトニン神経の活性方法(太陽)
10.セロトニン神経の活性方法(リズム運動)
11.セロトニン神経の活性方法(グルーミング)
12.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた1
13.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた2
14.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた3
15.【抗うつ薬】を勝手に止めてみた4